QuickJapan vol.53

ロバートファミリー12人(発行日時点)のインタビューが1人1ページづつ載っている読み応えのある内容。1個のコント番組だが、演者のスタンスがバラバラで面白かった。
中川家は一発本番のアドリブで勝負したい。劇団ひとりは練りに練ったコントをやりたい。ボケは考え抜かなければという呪縛から解き放たれたくりぃむしちゅー。その上で、ただただコントをこよなく愛するさまぁ〜ず。先輩たちに囲まれた安心感の中で楽しく仕事をこなすおぎやはぎ。ただがむしゃらについていく森三中
1人1人の方向性がばらばらな中で、経験豊富で、かつコントが大好き、というさまぁ〜ずの役割は非常に大きかったと思う。
三村は、〜志村さんみたいな番組を目指したい。あと20年はかかるけど、このメンバーなら地味だし(飽きられることもないから)細く長くやりたい〜(要約)と語っている。
大竹は、インタビューの中で一人一人の長所を端的に挙げていた。番組としてどこをどう生かせば面白くなるか、まるで監督のような洞察をしている印象を持った。また、非常に面白いメンバーだが、まだ牽制し合っている。コントを作るのには長い時間がかかるが、世間は待ってくれない。「試合に勝ちながら2軍選手を育てていくような感じ」と語っている。
3ヶ月で彼らが番組から去るのは惜しい。
http://www.fujiint.jp/ROBERTHALL/

再結成秘話。舞台は「プロペラを止めた。僕の声を聞くために」のライブの楽屋。松本人志が、渡辺鐘に「山下、カウントダウン始まったみたいやで」と告げた。その一言を渡辺は『引退を止めろ』という意味だと悟り、元相方の引退を止める手段として「ライブをやろう!」と持ちかけたという。それが再結成のきっかけとなった。後日談だが、松本はそんなつもりはさらさらなかったらしい。