よゐこ〜蔵出し4〜

今回のネタは、DVD化の可能性もありそうなので、ネタバレのない程度にあらすじと感想を書きますね。
【概要】

  • 日時:2004年6月26日 18:30開場 19:00開演〜21:00くらいまで
  • 場所:恵比寿エコー劇場
  • 料金:前売 2500円 当日3000円(?) 当日券で15,6人いたかな?
  • 主な関係者:ハローバイバイ

【内容】
いつものレッツゴー長作師匠のかけ声でよゐこライブ、スタート!

  • ガケ(1994年)
  • ストーカークイズ(2002年)

濱口のストーカー(有野)が出題する、濱口に関するクイズ。先祖代々濱口家のストーキングをする彼のクイズは難問だらけ!
恒例の有野のキャラコント!初見の時より、有野のキャラが強くて面白かった。手の甲はセーフ、ということで、手の甲で濱口をべたべたさわったり、問題文の最後は、声を張り上げて「一体何!?」。

  • お茶の博士(2003年)

お茶の新製品をいろいろと考えたという博士(有野)。助手(濱口)にいろいろ説明するのだが…。
お茶の商品名をいじって、フリップでテンポ良く見せるコント。オーソドックスな見せ方だが、よゐこのネタの中では非常に珍しい。こういうのに慣れていないのか、有野が1枚先のフリップを読んでしまったり、濱口がツッコミを間違えたり(笑)入れ替わりの激しいペットボトル飲料の商品名を扱うネタなので、「コカコーラC2」を入れるなど、2004年夏仕様になっていた。

  • 宇宙人(1993年)

西平(有野)が遊びに来るのを待つ、三浦(濱口)。何気なくテレビをつけていると、NASAからのニュースとして、自分が宇宙人であることを告げられる。混乱する三浦の元に、西平が訪問。その対応たるや明らかに「西平、お前、ニュース見たろ!?」。
設定が思い切っていていいですよね。病院コント(DVDの蔵出し1に入っているやつ)のように、クラスの人気者的キャラの2人が、楽しい雰囲気を作り、笑いを誘う。西平は差別的に対応するが、なんだかじゃれ合っているよう。三浦も根が馬鹿なのか(失礼!)非常に前向きにとらえる。見てる方も明るくなるコント。いいなぁ、こういうの。

  • 神様ラジオ(1995年)

神様の為のラジオ番組。お送りするのは、DJの神谷明(有野)、ゲストは今日死んだばかりの濱口。今日死んだばかりで、神様界のしきたりを分かっていない濱口、神様に次々に失礼なことを冒してしまう。
「虫ラジオ」「ガンダムラジオ」と同じ設定、構成。ボケだけが神様版になっている。縛りが大きいほど生きる、よゐこのネタ職人の一面を見た。

  • ポエム(1994年)

暗転中の音ネタ。学生・濱口の「嗚呼流れ出る吉田の鼻血」

  • アフリカの不動産(1996年)

物件を探す濱口が不動産屋に入ると、そこはアフリカの物件をひたすら押す不動産屋さんだった。「3000LDK」の「ペット完備」の家とは?
アフリカの動物や大自然の写真を、物件の1部分に見立てるという、これまた上手い系のネタ。写真で一言的にいじったり、陣内智則風に、流れの中でボケとして出したり。よっ、コント職人!

  • ポエム(1994年)

暗転中の音ネタ。学生・濱口の「中野のメガネ」。学生・有野の「相撲大会」。肉祭りの争いの末、メガネを割られる中野君、というリンク有り。

  • 葬儀屋(1998年)

葬儀屋(有野)が向かった先のお宅にいたのは、なくなった方の長男(濱口)。喪主を務めるが、ノリが軽く、神妙な葬儀屋とは一切話がかみ合わない!どんな葬式が決行されるのか!
「シュール君」と言われたよゐこも、こんなさらっとした大人のコント*1を自然にこなせるようになったのか、と非常に感心した。濱口の軽いおっちゃんキャラが楽しい。まじめな役の有野は濱口を引き立てるためか、おとなしめだが、所々まじめさが暴走するところで笑いを取っていた。

【エコー劇場】
スピードワゴンの単独を即時完売に至らせたエコー劇場の秘密をさぐる。まず何と言っても客席数。ざっと見て新宿のモリエールくらいか。キャパ150といったところ。一番前のお客さんと一番後ろのお客さんがしっかりと顔を見合わせることができるほどの近さ。テアトルエコーの小屋のようですよ。人気の秘訣は立地…ですか?駅から徒歩5分。恵比寿というちょっとおしゃれな香りのする街(雰囲気のある独特の街ですねぇ)の、大通りから一歩入った静かなところ。モリエールと違って、人通りが少ないので、主催者側は開場整理にあまり手をかけなくて良さそう。お客さんも、出待ちなんかしやすいでしょうね。客席が学校の視聴覚室みたいに、引き出す机があって笑った。メモし放題だよ!(^^)
【感想】
今回は1998〜2003年のオーソドックスな笑いの形に挑戦するようになってからのネタも入っていた。当時は笑いも薄かったように記憶しているが、今回ははまっていた。当時は、正直「よゐこってこんなんだっけ?」という先入観があった。また彼らが演者としての成長しているのだろう、前回のアニメネタ祭あたりから客の笑いが大きくなってきた。かつて「シュール君」として一世を風靡し、一時期「つまらない」芸人の代名詞的になっていた彼ら。よゐこのネタはほぼ初見というid:morimorimoriさんは「こんなに笑えると思わなかった」とあり、素直に成長した彼らを思い、嬉しかった。1組の芸人の成長を追えるというのは、とても幸せなことだ。ライブを定点観測しているのは、このコンビだけなので、今後も見守っていきたい。
id:morimorimoriさんの日記 http://d.hatena.ne.jp/morimorimori/20040627

*1:設定が現実にあり得る範囲でおきるおかしみを追求したコント、という意味です。若手の奇抜な設定のコントと比べて、良くも悪くも大人っぽいと思いません?ボケないコント、というか。