ハローケイスケ十周年記念単独ライブ「どうかと思うよ」

日時:2004年8月14日(土) pm18:30 open / pm 19:00 start
会場:千本桜ホール(学芸大前)
チケット:前売1500円、当日1800円
覚えている範囲で備忘録。
【会場の雰囲気】
庶民的な駅のほど近い位置にある、雑居ビルのワンフロア。開場前から、しっかり列はできていた。二十歳前後の女性が多いものの、中年女性のペアや、家族連れなど、客層が把握できない。家族連れってば、夏休みなのにいいの?「なんとかレンジャーショー」ではなく、「ハローケイスケ単独ライブ」がこの子達の絵日記には記録されるんだね。番号が呼ばれ、階段を上ると、お香の香り。「ラズベリーの香り」と書いてあった。たった一つ飾られた花は「エンタの神様」から。そうか、この人も神の一人。会場は暗くシアターDと似た雰囲気。シアターDより狭く、70席前後だろうか。比較的ゆったりした背もたれのある椅子に座って、開演を待つ!
【内容】
事前アンケートが配られる。にこやかで腰の低い若手芸人さんが、客の整理からアンケートの回収まで、ライブを仕切る。エンディングで披露されたのだが、そのキャラを痛く気に入ったケイスケさんが発掘したという。唯一のケイスケファミリー??名前を忘れてしまったのが非常に惜しい。
ネタの順番はめちゃくちゃです。抜けているのもあるかも。

  • O.P.

ハローケイスケ自ら挨拶。「始まる前に一つ言っておきたいことがある」。なんだろう?携帯の電源を切るように、とかかな?「俺がもし仮にボリュームだとしたら…つまむだけじゃ、抑えられないぜ!」。撃沈。上手いのかどうかわかんないよ(笑)なんでかわからないけど、周りがざわつくぐらい笑ってしまった。ええ、5分くらい。

  • 映像ネタ1(O.P.タイトル)

マスクマンなどの強い敵と戦う、上半身裸のケイスケさん。パンタロンにあゆグラサンに、きゃしゃな上半身で、サイヤ人のごとく大きく構えるその姿に、会場爆笑。えっ!爆笑!?ここで私の期待は見事に裏切られました!さあ、今日は笑うぞ!

  • Yes,Noチャート

エンタの神様を見た人ならおなじみのアンケートネタの変化球。Yes,Noチャート風に「○○したことがある」「○○なら××だ」などの項目が並んでいて、お客さんに手を挙げさせる方式。Yes,Noチャートと言っているのだが、1つの項目からは「Yes」か「No」どちらかの選択肢しかなく、Yes,Yesチャート(もしくはNo,Noチャート)になっているよ!この根本的なボケには、一切触れないという不親切さが、逆に心地よかったりもする。

ハローケイスケ」にはじまり、「ハローキティ」や「富士山」などなどが様々な芸人がピン芸をする、というネタ。「富士山」は典型的な擬人化ネタで面白かった(わかりやすかった?)。日常の出来事が頭に来るともちろん富士山は「噴火しちゃうぞ!」。すると、照明が真っ赤になり、SEは噴火音「ドーン!!」。その間ケイスケは、両手拳を振り上げて「ぷー」っとふくれてるのが、最高のバカ(褒め言葉)。大好きなネタ。

  • 映像ネタ2

なかなか自動販売機にコインを入れても受け付けず、途方に暮れる男性。ハローケイスケが通りかかった瞬間、突然自販機が治るという(笑)ひったくりにあった女性の近くをハローケイスケが通りかかると、うまいこと犯人の行く手を阻むハローケイスケ(その動きが滑稽でw)。見事に犯人は捕まる、などなど。最後にテロップ。「奇跡の人、ハローケイスケ」。面白かった〜!ワンテーマで伝わりやすかったってのもあるかな?映像ネタのトーナメントがあったらいい線いくだろうなぁ。

  • キザ屋

「あるよ、あるよ〜、キザあるよ〜」と様々なシチュエーションを掲げ、お客さんのリクエストで「もしも○○がキザだったら」を一発ギャグ的に演じるネタ。「つるべ」や「タクシーを止める時」など。「だろ?」の決めゼリフも、ズキューンと来ない!(笑)あ、エンタでやったら、みんな食いつくかもよ!!これは伝わりやすくて、パッケージも良くて見応えがあった。ハローケイスケのイメージにもぴったりで。ネパールさんはこのネタにおける、衣装の重要性を指摘していた。パンタロンに柄シャツ、あゆグラサンでないとこのネタは、はまらないよね!(^^)

  • 探偵

完全な一人コントにハローケイスケが挑戦!殺人現場で、事件の状況を整理する刑事のコントだが、とにかく長い!(笑)警察手帳に、セリフ全部張ってた。おもむろに見るケイスケさん。お客さんはそれを受け入れている。そんなことが重要じゃないんだと、みんなわかっている(笑)。細かい一言一言で、ラジオっぽいボケをする。かなり長く感じたところで、最初に回収したアンケートが登場!ここに事件の手がかりがあるんだって!随分長いフリだった!!(笑)「いつ」「どこで」「誰が」「何をした」に分けて、退くという、あれ、学芸会のレクレーションでやったやつですよ。でもすごく盛り上がった(笑)最後は確か「9月の下旬」「電車の中で」「安田大サーカスの団長が」「こだわった」で、暗転(笑)

  • 映像3

ルミネの芸人がお祝いコメントを。しかし、音声が途切れて、ほとんどネタがわからず。カリカ林、COWCOW
同期)、タカアンドトシパンクブーブー他多数出演。

  • プレゼント大会

ハローケイスケポストカード、ハローケイスケポスター、ユウキロックによる「どうかと思うよ」の題字(ケイスケ父の手作り額付き)などのプレゼントが。「拒否権ありますから」と言って笑いを取るが、普通に素敵な作りのプレゼントに、お客さんも真剣。ケイスケさんのお父さんは、木工職人だそうで、白木の綺麗な額だった。これをGETしたのが、家族連れの1人。この家族連れ、ポスターもGETしており、夏休みのいい想い出になった模様。レンジャーショーに行かなくてよかったね!あと、最後のサプライズプレゼントが。舞台の上に座らされた当選者の女性。彼女には、生歌がプレゼントされた。ハイキングウォーキング鈴木さんの伴奏で曲が始まる。「♪YouはShock!」わかりますか?北斗の拳です。「♪ユアッシャー」かと思ってたら、正しくは「♪YouはShock!」なの!勉強になりました。

  • エンディング

POISON GIRL BANDの阿部くん(?)が登場。開口一番「騙された気分ですよ!」と(笑)告知ゲストに来るよう、いろんな芸人に声をかけたケイスケさん。その話を聞き「いろんな人に会えるかな」と楽しみに来たというが、集まったのは阿部君一人。意外にいい後輩なんですね。

【感想】
銀座七丁目時代からたびたび見かけていたものの、しっかりネタを堪能したのははじめて。ケイスケさんの笑いは吹き矢だと思った。「人を立てなくする手段」にはいろいろあるんだな、と改めて想った。普通は、「起震車で徐々に大きな揺れ生じさせて立てなくする方法」、「巧妙に爆弾を仕掛け突然爆破させる方法」などなど、大量破壊が基本だが、ケイスケさんは吹き矢。ピンポイントの殺傷力でやられてしまう。しかも自分の気づかないところから矢が飛んでくるから、よけるまもなく急所に当たってしまう。当たった人は立ち直れないが、いかんせん、1人1人吹き矢を吹いていくので、ライブ終了まで矢に当たらない人もいる(笑)。
あるあるから毒舌、シュール、言葉遊び、いろんなボケを混ぜている。丁寧に笑いに持っていくことをしないので、自分のお笑いアンテナにひっかかったもののみが笑いの対象となる。自分は意外なところで笑ってしまい、「あ、私、核の部分ではこういうのを面白いと思っていたんだ」と、自分再発見。素敵な夏をありがとう、ハローケイスケ
http://www.geocities.jp/hellokeisuke_online/