おぎやはぎの110番

おぎやはぎの作品というより、マッコイ斉藤の作品と言った方が早いでしょう。あえて「マッコイ」という単語を使わないで説明してみます。ええ、お笑いを説明しちゃいます(笑)
ドキュメンタリータッチで作品がはじまりますが、徐々に様子がおかしくなっていきます。グダグダしたり、タブーを犯したり…通常のドキュメンタリーで、もしかしたらありそうで、絶対ないこと。ドキュメンタリーの笑っちゃいけない!という緊張感の中で起きるタブーの数々が、笑いを誘います。
ただ、ツッコミが存在しない「ボケ」のため、この流れで、何がタブーで、何がタブーでないのかが、視聴者の感性にゆだねられています。気づかない人は、全く気づかない可能性がある。それが、一方で根強く存在する「何がしたいのかわからない」という評価に繋がっているような気がします。しかしよくよく見ると、したいことは明確。よく見ると、きちんとフリが存在しており、作品1つ1つにしっかりと、笑いのベクトルが存在していることに気づきます。
マッコイ初心者へのオススメは3本目。1,2本目はおぎやはぎが主体で明確なボケがわかりづらいですが、3本目は元受刑者家族の傍観者に徹しており、つっこみ的な視点が存在するので、比較的見やすいと思います。小木の悪ふざけっぷりが笑いを誘います!いやぁ、小木さん、言っちゃダメだよ(笑)1本目は流れのままに、強いて言えばやや狂気的な人物の言動にご注目ください。2本目は小木の下心が、もう、涙を誘います(笑)