中川家のネコ電

中川家カンニング
ゲストはカンニング!放送は、全く迎合しないカンニングに、終始大喜びの中川家。初対面だという中川家だが、カンニングの記憶によれば2組は一度会っているという。公園通り劇場で月1回雨上がり決死隊がライブをやっていて「ゲスト・中川家カンニング」の回があったというのだ。それを言われた礼二「あ〜!…っていうのもないわ」と、大笑い。その芸風なら覚えているはずなんだけど…という中川家のフリに竹山「当時はフレッシュ漫才やっとりましたわ。おそろいのパーカー着て」、と衝撃の告白!そんな時代もあったのか〜、としみじみするスタジオ。竹山「今はよごれ大好き!」と叫ぶ。礼二が放送中、ことあるごとに「テレビでう○こ、せえへんのですか?」と尋ね、竹山が「するわけないやろう!周りがみ〜んな気まずいわ!」というやりとりが交わされる。中川家は「テレビでう○こ」に強い期待を抱いているようだ。
カンニングのギャラは?】
「(カンニングは)同じにおいがする」という中川家に対し、「俺らからしたら相当高級なにおいがしますよ」と返す竹山。トークはギャラの話に。「そんなこと言ったて貰ってるでしょう?」とやらしい礼二の質問に対し、先月5月分の給料が9万1千円だったと率直に言うカンニング。ネタだ、ネタだと信じない中川家に、竹山「その件でこの前マネージャーと楽屋で殴り合いの喧嘩したんですわ。それを止めてくれたのがアンタッチャブル山崎。マネージャーに、それは少なすぎます!って怒ってくれましたわ」。東京のライブはすべてノーギャラで出ているのだという。営業も入るもののタレント単価は13万円だというカンニング。これも事務所と折半になる、というと、礼二「折半ならええやないですか。吉本は九一ですからね!」、竹山「だって13万ってことないでしょ〜」と半ば怒り気味。よく結婚に踏み切ったと話を振られた中島「一回、10万超えた月があったんですよ。で、やっていけるかな〜と思って」といういい加減っぷりに、またもや大喜びの中川家。中島は更に「この前、結婚決めたとき、お世話になっているディレクターに話したら、怒鳴られたんですよ。『嫁と子供、どう食わしていくんだ!!』って。夜中の3時に。意味が分からない」と続ける。既婚者の剛が「だって出産って50万ぐらいかかりますよ」と言うと、中島「え!?年収超えてるじゃないですか!!!」と単純に驚く。ゲラゲラと笑う中川家
【バイトがあるから大丈夫】
よほどのショックだったのか中島「まあ、バイトの収入もありますんで…」と自己弁護的発言。そこからバイトの話に。中川家は不動産屋さんの竹山からいろいろ不動産裏事情を聞き出す。竹山は成約すると5%の収入になるため、あらゆる手を使って、契約に持ち込もうとする。それを話している時の竹山が、見事に不動産口調になるのが興味深かった。いつものガラガラの怒鳴り声ではなく、ゆらぎのある柔らかな声で、丁寧語を使い始めるのだ。「女性で20代の方の、まぁ、見た目であまり男性と遊んでないだろうなという感じの…」とか。いつもなら「三十路前のもてない女どもが!」とか言いそうなのにねぇ(@_@)わかりやすい丁寧な説明に普通に「ふんふん」と聞く中川家。一方の中島は中野の総菜屋の副店長。またもや裏事情を聞き出そうとする中川家。「腐っているものぽーんと放り込むんちゃいますのん」とふる、やらしい礼二に対し「信用なくしますよ!料理は真剣勝負ですから!」とキレる中島。不穏な空気を察してか中川家「じゃあ、漫才は?」、中島「あ、それは適当に…」との返しに、大笑いの中川家
カンニングからのプレゼント】
最後に、スペシャルウィークのプレゼントを。礼二「カンニングが持ってきてくださいました」、中島「DVDレコーダーを」、礼二「月給9万なのにすんません」、竹山「さっきあそこでスタッフに渡されたんですけどね」、中川家「言わんでよろしいやん!!」とツッこむも大喜び。竹山「なんでわしらがDVDレコーダーをプレゼントしなきゃならんのか!」と最後まできっちりキレたカンニング、あっぱれだった。
【感想】
もう言うまでもないでしょうが、カンニングの持ち味は、テレビに抱いている疑問、暗黙の了解を臆面もなく突いていく芸風。紋切り型のテレビに飽きてきた視聴者同様、舞台育ちの中川家も深い共感を得ている様子。これができるのは、テレビスターへの夢を抱いていないカンニングだからこそ。ぼやくだけではなく、虎の門で「テレ朝には大変世話になっている」とはっきり言うところが、単なるぼやき漫才ではないリアリティをもたらしている。今、置かれている状況を淡々と受け止め「ブームが終わったら消える」と断言する彼ら。スタッフは実際使いづらいだろうが、視聴者や芸人のうっぷんがたまっている限り、彼らへのニーズもまた細々と存在するはずである。飽きられないよう、今後も、腕を磨き芸の幅を広げていってほしい。スターへの夢は抱いていないためモチベーションが心配だが「ダンディーさんにだけは負けるわけにいかない」という自尊心にかけたいと思う。古いタイプの「芸人」は、今、新鮮味を持って、視聴者に受け入れられている。
で、今回の放送は単純に楽しかったので、またこの2組のトーク、聞いてみたいですね。カンニングという素材を、中川家の腕でうまく調理してました。