ラジオについて思ったこと

「今日、ゆきかきをしてたら、屋根から落ちて捻挫しちゃったんですよ。前は骨折したことがあってね、折れている側に、松葉杖ついてたんですよ」
珍しくNHK第一を聴いてみたら、訛りのある、おじいちゃんのおしゃべり。一パーソナリティの女性アナウンサーが、「あははは」と柔らかい声で笑います。なんてことない世間話。おじいちゃんがいたら、こんなかんじなんだろうか。思わず暖かい気持ちになり「こういうのっていいな。電波って、人間の温もりも伝えるんだな」と思いました。
こういうのでいいんですよね。電波は人とのつながるためにあるのですよね。
前は、濃い笑いを求めたお笑いネタががんがん盛り込まれて、驚きや発見があるテレビやラジオこそ素晴らしい、なんてお笑い好きなりに思っていたんだけど(笑)
濃いお笑いネタのある番組だって、人のつながりを演出する手段なんですよね。自分と同じ立場のリスナーが投稿したネタによって笑いが生まれ、パーソナリティと自分が同じタイミングで笑う。そんな人が全国(放送地域)に何人もいるということ。
一方通行に見える電波にどれだけ人とのつながりを演出できるか・・・それがテレビやラジオに大事なこと、いやそれこそが本質なんでしょうね。