J―WAVE、ブログで情報(新作耳より情報)

 FMラジオ局のJ―WAVE(東京・港)は一日、インターネットを利用した番組などの情報発信に日記形式の簡易型ホームページの「ブログ」を導入した。更新情報を素早く届ける技術「RSS」を利用、サイトを訪問しなくても特定の番組やプレゼントに関する情報を得られるようにした。

引用:2005/03/04, 日経流通新聞MJ, 11ページ, 133文字
番組毎、もしくは「ゲスト情報」「プレゼント情報」など項目毎にブログが用意されており、更新があると、その都度、見出しをRSSで届けてくれるようです。
http://www.j-wave.co.jp/blog/list.htm
RSSの詳しい説明はこちら。つまり「はてなアンテナ」的なことですよね?(笑)違うのかな。
http://www.j-wave.co.jp/rss/contents.htm
Macユーザの方は、こちらが参考になります。RSSブラウザは、PulpFictionがオススメらしい。
http://amerio.cocolog-nifty.com/top/2004/05/rss_for_mac.html
ラジオにもスピードが必要かどうか。ふと考えてしまいました。スピードがモノを言うITからラジオ業界に参入しようという堀江社長は、(ニッポン放送のラジオ事業には)「市場価値がない」と言います。
これは、ラジオが人に必要とされていない、という意味ではなく、ニッポン放送の資産価値は2/28時点の終値で計算すれば約2200億円で、そのうちフジテレビ株が約1300億円。本業のラジオ事業による価値より、「株を持っている」というラジオ事業以外の価値の方が、客観的に見たら高いじゃないか、という指摘に過ぎません。
だったらもっと本業を強化しようよ、いくらでもやりようがあるじゃないか、そんな堀江氏の主張も明快でよく理解できます。ただ、ニッポン放送は、本業の業績が決して悪いわけではなく、業種別売上高ランキング124社中、1位の優良企業。聴取率も、近年はTBSに1位に座を奪われたものの、それまでの20年間はニッポン放送の独走だったというのも事実です。
数字で取り残されたメディアだからこそ、数字でない部分でできること、そこに引き寄せられる人がいるような気がします。
ラジオにもスピードが必要かどうか。ニッポン放送うえやなぎまさひこは「ラジオでは決して速さは求められていない」と言い切ります。リスナーの声を丹念に拾い上げ、パーソナリティが人間性をさらけ出し、濃密な関係を築いていく、そんなアナログで時間をかけた作業が現在のラジオの魅力のようです。
堀江社長が27日に披露したネットとラジオの融合プランは、ネット上に番組をたくさんつくり、人気投票でランキングをつけて、ネットでのアクセス数が多い番組だけを従来のラジオで放送、入れ替え制にするというプランなんだそうです。
ラジオ番組に数字で表れる競争原理を徹底して取り入れると、従来のラジオの良さは失われるんだろうな、と思います。誰もがアクセスできる音声コンテンツとして、ラジオの新たな価値を模索していくことになるでしょう。