バファローズ観客動員、吉本興業が支援――チケット販売や情報配信。

 吉本興業プロ野球オリックス・バファローズと業務提携し、球場への観客動員を支援する。お笑い情報などと組み合わせた球団関連情報をファンの携帯電話に配信して来場を促すほか、吉本所属のお笑いタレントによる観戦チケットの販促イベントも企画。劇場運営で培った観客動員のノウハウをプロスポーツの分野でも生かす。七日に仰木彬バファローズ監督と吉野伊佐男吉本興業社長が会見する。
 「なんばグランド花月(NGK)」(大阪市)などの吉本の劇場窓口でもチケットを販売。携帯電話に配信するコンテンツ(情報の内容)は吉本子会社のファンダンゴ(東京・千代田)が制作する。バファローズはNGKを連日ほぼ満席にする吉本の集客ノウハウを活用、新球団としての知名度向上と新たなファン獲得を狙う。吉本は同様の提携を神戸製鋼ラグビーチームと結んでいる。

引用:2005/03/05, , 日本経済新聞 大阪夕刊 (一面), 18ページ
今年、何かと話題のプロ野球に、お笑い界のリーダー企業がどう協力できるのか。既に業務提携を行っている神戸製鋼では、吉本を「ファンの心理をつかむプロフェッショナル」という位置づけで、昨年は、ファンクラブの設立、公式サイトの刷新、試合会場でのイベント、スポンサーの獲得、などのプロジェクトを行っている。新宿ルミネの劇場が立ち上がった前後の流れを思い返すと、こういうことやってましたよね。。Fandango!のサイトができて、会員募集して、新宿近辺の小屋でイベント増やして、ルミネの劇場もスポンサーを獲得して。まさに吉本が持っているノウハウの核をしっかりと提供している感じ。
また、神戸製鋼では、選手がテレビに露出することが大きなPR効果を生んでいるという認識で、実際に、所属する大畑選手が「筋肉番付」の姉妹番組に出演した際は、女性客がスタジアムに足を運ぶようになり、雰囲気が変わったとか。お笑い番組の多い関西圏で、吉本と提携するということは、その辺りでも有利に働くのだろう。
今回、吉本がバッファローズと提携して行うプロジェクトは「販売促進イベント(ライブ)」「観客動員ノウハウの提供(携帯電話への販促コンテンツ配信)」「劇場での観戦チケット取り扱い」など。神戸製鋼と同じような内容であり、吉本にとって「鉄板」の戦法なのだろう。神戸製鋼同様「ファンの心理をつかむプロフェッショナル」として、よりファンの心に近づいたPRが期待される。
参照:http://www.ss-ss.jp/mail/007.html