中居正広スポーツ!プロ野球開幕スペシャル!朝まで生討論会!!

楽天の「開幕戦観戦証明書」を徹底批判し、怒りの表情すら見せたダンカン。「なんでトレーディングカードじゃないんだ!!ファンの気持ちがわかっていない!!」。その直後に流れたVTR。自腹で観戦、自腹で買ったお弁当に、例の証明書がついている不意打ちに、嬉しそうなダンカン(笑)素敵。
萩本欽一登場!山本圭壱と、監督ー選手の関係でトーク。メディアでこの関係が拝めるのは初かな?ほんと極楽って腰が低いね(笑)あれ?「やまもと圭壱」って、ひらがな表記なの?なんか市議会議員みたいだよ?(笑)
出川哲朗ゴールデンゴールズのことを、「欽ちゃんの『劇団』は…」と何度も何度も、言い間違える。これ、わざとだよね?てんどんだよね?(笑)
どんなニーズに向かって、どの切り口で野球を伝えるか。国民的な人気で、歴史もあるだけに、マジョリティに伝える場合、取捨選択が難しい。逆に、ゴールデンゴールズは、いくらでも伝え方はあるんだ、難しく考えるな、と言っているようでもある。
欽ちゃんによれば、試合中に監督のマイクパフォーマンスを行う魅せ方、1試合の野球、という淡々としたものに、「お笑いの間」を挟むという試みなのだとか。間を挟むことで「流れ」が生まれる。
人間ドラマ、もしくは、技術面での解説。これまでメディアは、この2つの路線での見せ方のみを、進化させることに躍起になっていたように思う。魅力的な伝道者(解説者や野球番組のMC)を雇い、最新技術を駆使するところにお金を費やす。しかし、「お笑いの間を入れてみる」、こんなシンプルなアイデアで、野球場には、アマチュア野球にもかかわらず、前年度日本一の西武の開幕戦と同じだけの観客が詰めかけ、毎日のようにスポーツ新聞が取り上げる、魅力的なコンテンツになるのである。
同時に、選手の方も、技術面の向上、人間ドラマを意識した発言をする。もちろん、プロなのだから、技術面の向上は不可欠だ。人間だから心からわき上がる感情を言葉にしたって構わない。しかし、なぜ技術を向上させるのか、という点にまで、思いを募らせる選手はいるだろうか。私は、その辺で、やはり長嶋はすごい、という結論にまた回帰する。「魅せる」野球を意識したプレーをここまで追求した選手はいただろうか。おそらく、長嶋にとって、日々の練習は、魅力的なプレーのための身体トレーニングであったに違いない。記録より記憶。個人成績が翌年の年俸に大きく影響する給与体系に身を置きながらも、それは、彼にとって当然のことだったのかもしれない。
ファンが減少する中、「魅せる野球」を問題提議した、今回の討論会。他にも、インターネット中継で、自らカメラアングルを変えられるスタイルや、楽天の「試合観戦」という体験を盛り上げる演出術などが取り上げられていた。さんざん「多様性」が議論されてきた昨今、やっと野球という国民的スポーツにも、多様な見方が到来しようとしている。
じゃあ、マスに向けて発信するテレビの役割とは…?また議論がスタート地点に戻ってしまったが、従来の見せ方で、視聴率が落ち、ファン離れが進んでいる以上、果敢に新しい魅せ方にトライしていく必要があるはずだ。「お笑いの間を入れてみる」、そんな勇気が、今、必要なのではないだろうか。