笑ビ! バカリズム~フルーツ~

理論派バカリズムを見せつけられました。以下、感想です。ネタバレありなので、これから見る人は、じっくり読まないでくださいね!

  • 屋上

屋上で自殺しようとしている男(松下)に、ハードボイルドなサングラスをかけた男性(升野)が説得にかかる。「〜しようとする」他、断定しない言葉で構成される会話に、おかしみを見いだそうという試みの見られるコント。ネタ番組で見たことがある人も多いのでは。

  • ジョン君

工場長(松下)に、地球の裏側の国から来た外国人労働者のジョン君(升野)が自分の国を紹介する。ジョン君の古里とは…?
例えば「相撲」という言葉を使わないで、異文化、というテイで相撲を説明するコント。常識や先入観から一旦離れて、「ちょっと引いてみると、これ、おかしいんじゃない?」という面白さを強調する効果があるようです。バカリズムにしては、明快なネタ。こういうのをテレビでやればいいのにね(笑)

  • ワンピース

怒るとワンピースを着る癖のある男(松下)と、ついつい怒らせてしまう友人(升野)。「シュール」コントの王道を感じました(いや、シュールの定義がわかるわけではないのですけど(^^;)升野が、同窓会の話をしていて学生ではないっぽいのに、学ランを着ている理由とは?キレイなオチですね。言葉遊び的な上手いことを言って、オトす若手が多い中、構成で「上手い!」と思わせるオチで、こういうコントがかけるとカッコイイなぁ〜と思いました。
演じ方(演出?)の点で、この2人はマンガ好きなのかなぁ、と思わせました。会話の間を崩しても、強調したい場面で、効果音を出して、スローモーションになったり。いろんな試みをコントで実践しようとするコンビですね。2人に安住の地はないのでしょうか(笑)

  • 手術とホームラン

手術を目前に控えたヒロシ君(升野)の病室に、プロ野球の森迫選手(松下)が現れる。森迫選手は、自分がホームランを打ったら、ヒロシ君が手術を受けるよう、話を持ちかける。しかし、ヒロシ君は冷めた対応で…。
淡々とした張りつめた芝居から、一気に2人の関係性が逆転します。子供が妙に冷めた大人の言い回しや常識を持ち出す、伝わりやすいコントに仕上がっています。

  • 憎しみの雨

友人(松下)のことが大嫌いな男子学生(升野)。友人を苦しめることを早くしてやりたい!という欲望に包まれる中、友人がおばあちゃんで有ることを思い出し、あらゆる事をしておばあちゃんを苦しめる妄想が広がってゆく。
「こんなことが起きたらイヤだなぁ」ということの主語を「おばあちゃん」に置き換える。そんな、バカリズムがお得意とするシュールな小ネタを、矢継ぎ早にたたみかけるコント。「おばあちゃんが作った駅を、俺の急行列車がガタンゴトン…」は面白いですね(笑)せっかく作ったんだから止まってよ〜!(笑)

  • ジュリー

犯人の張り込みをする寺さん(松下)と後輩刑事(升野)。張り込み中、寺さんの隙を見て、ジュリーのキメポーズをする後輩。隙がないときの方が検挙率が高いことを理由に、隙だらけの寺さんに、ジュリー合戦を仕掛けるが、一向に勝てない寺さん。寺さんが唯一勝てた瞬間とは…?
どんな発想だ!(笑)「なんでジュリーなの?」とか、聞いちゃダメ、なんでしょうね(笑)発想が突飛なだけに、よくあるシーンに当てはめてくるのが、技術なんでしょうね。笑いが起きていました=きちんと伝わっていました。オチが模範解答(?)だったのが物足りない感じ。

  • 好プレー集(エンディング)

珍プレー好プレーのパロディで、2人の今回のライブのシーンが流れますが…セリフは、「升野」「升野からの松下」「松下」と、名前のみ(笑)名前のみなのに、「升野!升野!升野!」と3回連呼されると、面白いんですよね(笑)

  • 男の料理(特典映像)

カラオケのミュージックビデオ風の映像。歌詞は「男の料理、女の料理、2つのチョイスが1つになって、